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アート・トーク

〜現代を切り拓いた女性 草間弥生〜

〜現代を切り拓いた女性 草間弥生〜

 

1年間に渡って草間弥生を取材し、20122月から10月まで連載した信濃毎日新聞の記事を元に、「草間弥生前衛の軌跡」を出版された園田清佳さんをゲストにお招きしました。

 

執筆するにあたって、園田さんは、女性としての視点、地元の記者としての視点を大事にすることにしました。草間さんの情報を集め、本人が語ってきた事の裏をとる作業を重ねました。とりわけ松本での幼少時代から渡米するまでの資料は重点的に見直しました。

 

信濃毎日新聞に草間弥生が寄稿した最初の記事がありました。「わたくしの秋」です。1955915日 アメリカで行われた水彩画展に日本代表として招待された直後の草間弥生26歳の文章でした。

「作家が生活のなかで何をまもり、なにを愛するかということは、画家の一生をかける大きな問題です。名声があることもないことも作品には関係がないでしょう。最後にはどんな絵をかきつづけたかということがきびしく問われる日がやってきます。」(一部抜粋)注目され初めたばかりのまだ無名ともいえる時代から、才気あふれる草間弥生の足跡を長野でみつけることができる文章だと、園田さんは感じました。

 

家族との確執があり、若くしてアメリカに飛び出したとすれば、草間弥生にとって故郷の松本は、つらいだけの場所だったのではないか。という心配もありました。しかし園田さんは、母と娘がお互いを思いあっていたことを示す手紙や、草間弥生の絵を父が生涯飾ってくれていたエピソード、アメリカに出発する際に松本駅で行われた壮大な出発式の写真を紹介することで、故郷や家族は草間弥生にとって大事なものだったということも積極的に伝えています。

 

 園田さんが取材を通して感じた事は前面に出てきませんが、園田さんが選んだエピソードは、芸術家として一生懸命生きていく一人の女性を温かく照らしているような気がします。

日時:2013年11月28日
場所:ガレリア表参道
ゲスト:園田清佳さん

草間弥生 前衛の軌跡 草間弥生 前衛の軌跡

草間さんの絵を紹介する園田さん 草間さんの絵を紹介する園田さん

アートトークの様子 アートトークの様子

次回のアート・トーク

アート・トーク Vol.30

善光寺表参道ギャラリーライン
アートトーク2013
現代を切り拓いた女性 草間彌生

日時:11月28日(木)19:00〜
場所:ガレリア表参道
〒380-0832長野市東後町21番地
グランドハイツ表参道弐番館B1F
ゲスト:園田清佳さん
   (信濃毎日新聞社文化部)

松本出身の画家・草間弥生は、2011~12 年には世界屈指の欧米の現代美術館を回顧
展が巡回するなど評価が高まっています。
約1年間に渡って草間弥生を取材し、「草間弥生 前衛の軌跡」(信濃毎日新聞社刊)を
出版した園田さんにお話を伺います。
常に時代の先端を、批判を受けながら走った草間弥生~草間芸術をご一緒に考えてみたいと思います。

【お問い合わせ】
善光寺表参道ギャラリーライン協議会事務局(ガレリア表参道内)
電話 026-217-7660

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