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落語ってこんなに面白い〜深くて楽しい落語への招待〜

落語の楽しみ方を二村文人さんに教わり、快楽亭狂志さんの落語に笑い、

豊静音さんの小唄と三味線にしっとりした気持ちになり、ます栄のお料理を堪能する。という贅沢な一日でした。


二村さんのお話

落語や歌舞伎、俳句に造詣が深い、富山大学人文学部教授の二村文人さんをおむかえしました。二村さんは信州大学の指導教授に薦められ、江戸小咄の卒論を書いて以来、江戸文学の勉強を続けることになりました。

 落語家は開口一番「まいどばかばかしいお笑いを申し上げます」と始めますが、落語はばかばかしいのでしょうか?

 落語は話芸、芸というからには繰り返し演じられます。アマチュアは同じ話を二度、三度とはなすのは恥ずかしいのですが、何回でも話せるのがプロです。落語の題材には、人間に対する強い関心から、人間の普遍的な姿を描くようになり、繰り返し聴いても面白いのです。

 落語は芝居と比べると限られた表現しかできません。正座のまま、たった一人で、特殊なメイクや衣装もなし、背景もなし、小道具は扇子と手拭のみという制約。しかし扇子と手拭を使い、手や指で全て表現し、目で距離感も表してしまいます。あとは聴き手の想像力に委ねることになりますが、情報が少ないぶん、自由に想像でき、無限の可能性が残されています。

 この聴き手の想像は、携帯電話の音、避難口のサインなどが目に入る事で、現実に引き戻されるという大変デリケートで壊れやすい世界でもあり、落語もデリケートな芸能といえると思います。(快楽亭狂志さんは、落語家もデリケートなんですとおっしゃっています)

 今後は、何度聴いてもおかしい落語の、そのおかしさの理由を説明したい、とのこと。二村さんの今後の研究にも期待したいと思います。


日時:2013年7月27日
場所:ます栄
ゲスト:二村文人さん 快楽亭狂志さん 豊静音さん

ます栄には着物のかたもちらほら ます栄には着物のかたもちらほら

快楽亭狂志さん。学校のお話も面白い。 快楽亭狂志さん。学校のお話も面白い。

豊静音さん。三味線の教室もあります。 豊静音さん。三味線の教室もあります。

次回のアート・トーク

アート・トーク Vol.29

善光寺表参道ギャラリーライン
アートトーク2013
団十郎・勘三郎の思い出
〜 舞台の神に愛される男たち 〜

日時:9月15日(日)14:00〜15:30
場所:ガレリア表参道
〒380-0832長野市東後町21番地グランドハイツ表 参道弐番館B1F
ゲスト:関 容子さん(エッセイスト・歌舞伎研究家)

新しい歌舞伎座も出来て、歌舞伎人気も上がっているようです。
数多いインタビユーを通して親交のあった勘三郎・団十郎が相次いで、この世を去りました。現在『勘三郎伝説』を執筆中の関容子さんに、お二人の思い出などを語っていただきます。


●関 容子(エッセイスト)
東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。1981年、詩人・堀口大學への聞書き『日本の鶯』で日本エッセイスト・クラブ賞、角川短歌愛読者賞受賞。
その後歌舞伎エッセイに転じ、1996年『花の脇役』で講談社エッセイ賞、2000年『芸づくし忠臣蔵』で読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。
著書『日本の鶯』『中村勘三郎楽屋ばなし』『海老蔵そして團十郎』『舞台の神に愛される男たち』他多数。


【お申し込み・お問い合わせ】
善光寺表参道ギャラリーライン協議会事務局(ガレリア表参道内)
Tel 026-217-7660