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【ギャラリーウイーク2013】食のトークリレー

NAGANOクラフトビアマーケット開催しました。


楽しんでいただいたお客様と、多くのご協力にささえられ、

良い雰囲気のイベントになりました。

本当にありがとうございました。


地ビールバーの2階で行っていた食のトークリレーでは

食べ物から元気になるお話がたくさんつまっていました。

 

井上元さん(長野市)「井上醸造代表、味噌職人」

 

長野市妻科に大きなけやきの木があります。その南側にあるのが井上醸造です。創業以来100年以上同じやり方で手作り味噌を造っています。お味噌を造るなかで一番大事なのは、お米を麹にする工程です。お米にこうじ菌を混ぜて発酵させると「麹(こうじ)」ができますが、こうじ菌というのはそもそも日本にしかない菌なのです。

 「麹」をつくるには麹蓋(こうじぶた)という道具を使います。麹蓋にこうじ菌とお米を混ぜて、発酵させます。温度管理も手仕事です。そうやって大豆に麹を仕込む日から逆算してこうじを発酵させています。 

 井上醸造では4種類の味噌を販売しています。長野では「東急、東急ライフ、信州プレミアムショップで購入できます。妻科の醸造所でも直接購入できます。

 妻科ではタッパーを持参するとそこに味噌を詰めてもらえます。タッパー持参で妻科のお店に伺い、お味噌を詰めてもらっている間、四季折々のお庭を眺めるひとときが、とても贅沢な時間です。

 

川渕友絵さん(栄村)「わらしべキッチン主宰、地域食文化の探検家」

 

 川渕さんは名古屋で育ち、大学で東京に上京、卒業後に財務会計・経営企画などの仕事をしていましたが、7年程前栄村に移住しました。

 東京でのオフィス環境は季節感がなく、月日はあっという間に過ぎていくのに、自分の生きている時間は止まっているように感じたそうです。そのような生活に疑問をもつようになり、自転車が趣味だったので、休みになると彼と一緒に長野県に自転車を乗りにきていました。やがて長野に移住したいと考えるようになりました。

 移住先を探すようになり、NPO団体に栄村を紹介してもらいました。それまで栄村のことは全く知りませんでした。豪雪地帯だということを知って、まあ住むのは無理だろうと思ったけれど、紹介してもらったのだから、断るにしても一度は現地に行ってみようと思い、初夏のある日栄村を訪れました。

 一日かけて村を歩く予定でした。歩いているうちに、いろいろな人が話しかけてきて、お茶を飲んでいけと言われ、ご飯も食べてくことになり、お風呂にも入って、泊まることになりました。そんな地元の人達の人の良さに惚れ込んで、移住を決めました。

 栄村に移住してからは「ONE LIFE JAPAN」という野外教育プログラムをコーディネートし、国内外から来る観光客相手に地域ガイドをしていました。

 そんな時に栄村に地震が起きました。避難所での避難生活も大変でした、幸い家は無事でした。しかし東日本大震災の影響もあり、観光客は激減し、地域ガイドの仕事も減ってしまいました。さらに旦那さんが肩に大けがをして、しばらく仕事にも復帰できない状態になり、川渕さんはどうやって生きていくかを真剣に考えました。

 自分でやりたい事、できる事、地域に根ざしたものをやろうと思いました。未活用の地域資源を生かし、若い人たちがやってみたいと思えるような職をつくることができれば、田舎でも楽しくやっていけるのではないかと、わらしべキッチンを立ち上げました。ほぼ無農薬の玄米を使った天然酵母パン、余剰生産物の加工、山の山菜の加工と販売を行っています。現在は農林水産省認定事業者となり、専門家の知恵を取り入れ製造から販売までの6次産業化を進めています。

  

増田朱実(中野市)「野菜ソムリエ、野菜ソムリエコミュニティながの代表」

 野菜ソムリエは初級、中級、上級と分かれていて、長野県内では600人の資格者がいますが、上級であるシニア野菜ソムリエは2名しかいないそうです。そのお一人が増田さんです。

 休日は野菜ソムリエをしながら、平日は食に関わる仕事をしています。野菜ソムリエとして料理教室で講師をはじめ、レシピ開発、お料理の写真撮影、テーブルのスタイリングなど、野菜ソムリエとして活動していくなかで得意分野がどんどん広がっていきました。

 今回は話題のスムージーのレシピを紹介します。増田さん自身は、スムージーを飲み続けることにより、身体のいらない水分が排出されるようになり、美容に良い効果がでてきました。野菜に火を通さないので、酵素を壊さずに摂取でき、免疫力がつきます。

 ・オーソドックスなレシピその1

 ほうれんそう(1/4袋)

 バナナ3本

 水2カップ

 これをミキサーで混ぜてグラスに注いで飲むだけ。小さいコップに6杯分ぐらいになりますが、スムージーは一日2リットル飲むのが美容と健康に良いのです。糖尿病の心配がある方はお医者さんに相談しましょう。

 

オーソドックスレシピその2

レシピその1のほうれん草をレタス1/4個に変更。

あっさりした飲み心地になります。

夏のスペシャルレシピ

もも1〜2個

青しそ 15〜20枚

水は適量。氷を入れてもOK

お好みでパセリもOK

 

薛叶祥(せつようしょう)(黒姫町)「中医師、カフェド漢方

 

 日本に来日したのは平成元年で、冬季オリンピックの時に事務局の通訳をするために長野に来ました。

 薛さんは人生の目的は健康です。食に投資するとなりたい自分になれます。

 まず身体はすごく頑張っている。だから褒めてあげてください。自分を褒めてあげてください。例えば腎臓はきれいにした血液をまた体内に戻します。人の体内にある毛細血管の長さは地球の赤道の2.5倍の長さがあります。血液がきれいになれば、ほとんどの病気はなおります。

 長野の人は長寿命です。お茶としょっぱい漬物を食べているのになぜでしょう?漬物は生の野菜なので、酵素が生きているからです。

 食べ物がどのように身体に良いのか紹介します。

スイカ:身体の熱を逃がす役割をします。利尿効果があります。特に白い部分は熱中症の天然の漢方薬になりま    す。緑の皮の部分は血糖値降下作用があります。

アロエ:便秘に効きます。下剤にもなります。塗ると日焼け止め、抗菌作用、やけどにも効きます。

オオバコ:咳止め、結石に効果あり。

スギナ:お茶にして。(1ヶ月ネットに入れて干す)記憶力向上、利尿効果

よもぎ:煮出して塗るとしもやけに効果あり。

ミミズ:解熱剤3ヶ月の赤ちゃんにも使える。 

タンポポ:煮出して飲む。母乳を出やすくする。

十薬:(どくだみのこと)お茶にして。全ての病気に良い。吹き出物に効く。

しょうが紅茶:生のしょうが:熱がでないようになる。

       乾燥したしょうが:身体があたたまる。

    

薬草にはそれぞれ効果が違うので、上手に使うとよいですね。

カフェド漢方では健康講座を開催しています。興味のあるかたはこちら   

 

佐藤弘美(長野市)「チーズソムリエ、信州プレミアムバイヤー」

 

 信州プレミアムは長野市大門のインテリアショップ「グラナリー」の一角にあります。簡単に言うとお土産物屋さん。長野県は面積も大きいし、南北に長いので、食文化が多様です。そんな多様な県内の食のお土産を扱っているのが信州プレミアムです。

 佐藤さんは信州プレミアムのバイヤーとして、長野の食文化に詳しいのですが、食に関わる勉強を始めたのは10年程前からです。ウオッシュチーズというチーズを食べて、あまりの美味しさに衝撃を受け、30回ぐらいあるチース講座を受けるために東京に通い、チーズ専門店「フェルミエ」のオーナーである本間るみ子さんの本を参考に、フランスやイタリアのチーズ巡りをしました。

 イタリアは南北に長い国で、それぞれの地域で食べているものが全く違いました。チーズに関して言えば北は牛のチーズ、中部は羊のチーズ、南部は水牛のチーズを造っているし、食べられているという具合です。イタリアではチーズとサラミとワインが同じ店で売られていることが多く、地域ごとに特徴があったそうです。

 チーズがきっかけでチーズをめぐる旅を始めたのですが、食そのものに興味を持ち始め、イタリアの市場を巡るようになりました。日本でも食べられているなすやピーマンが売ってはいるものの、サイズが大きかったり、つやつやだったり、当然ですが育てる場所が違えば、同じものはできないのです。おまけにイタリアでは家族や友人と食べることが生きていく上で一番大事なこと。と考えられているように感じました。

 佐藤さんが長野でオヤキや五平餅を食べ歩くのは、イタリアの食を食べ歩くのと同じ感覚です。チーズとそれぞれの地域の野菜を食べ合わせてみることを薦め、長野の食文化を考えるきっかけになったら良いと思っています。

 

日時:2013年7月20日
場所:はっぱカフェ
ゲスト:井上元さん 川渕友絵さん 増田朱美さん 薛叶祥さん 佐藤弘美さん

食のトークリレーの様子 食のトークリレーの様子

地ビールバーでビールをチョイスし。。。 地ビールバーでビールをチョイスし。。。

蔵庭で楽しみます 蔵庭で楽しみます

次回のアート・トーク

アート・トーク Vol.28

善光寺表参道ギャラリーライン
アートトーク2013
落語ってこんなに面白い
~深くて楽しい落語への招待~

日時:7月27日(土)16:00〜
場所:ます栄(長野市鶴賀権堂町2254)
ゲスト:二村文人/快楽亭狂志/豊静音

「権堂七夕ゆかたの日 宵の宴 ~落語と、料亭の情緒を楽しむ〜」と題して、ギャラリートークが開催されます。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。


[第一部]
落語は笑わせながら、泣かせたり、庶民の様々な知恵を教えてくれたりする、奥深い江戸時代の話芸です。その話芸の奥にある秘密をお聞きしたいと思います。
講 師:二村文人(富山大学人文学部教授)
落 語:快楽亭狂志「 真田小僧」他
講話と落語16:00~( 受付15:30~)


[第二部]宴会 18:00~
ゲスト:豊静音(三味線・小唄)


■二村文人(ふたむら ふみと)
昭和27年、東京生まれ。信州大学人文学部卒業。在学中、東明雅に連句の手ほどきを受ける。東京都立大学大学院修了。現在、富山大学人文学部教授。日本近世文学専攻。長野市のガレリア表参道で、隔月で「長野連句教室」を開講中。また、落語だけでなく歌舞伎、俳句にも造詣が深い。

■快楽亭狂志(かいらくてい きょうし)
二代目快楽亭ブラックの弟子。長野市内で小学校教諭を務める。勤務する学校でも子供たちに落語の楽しさを教え、落語会などを一緒に開催。長野市内で落語会多数。「落語は私の人格の一部です」と語る。


■会費:5,000円(飲み物代別)
 ※第一部のみの方は1,000円
■予約:ガレリア表参道 tel.026-217-7660

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