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アート・トーク

奥村和子さんのお話

2013年5月30日 

 

奥村さんは、ナノグラフィカで毎月1回行われているナイトサロンで朗読をされています。チャーミングな物腰から繰り出される世間話は、広く、深い。それに魅せられた熱狂的なファンもいらっしゃるそうです。今宵、謎のご隠居奥村さんのベールをはぐことはできるのでしょうか。

 

奥村さんは戦前の生まれで、幼い頃母親を亡くし、画家である父親と兄弟とで群馬に逗留、戦中は真田村に疎開し、戦後は奈良堂に就職しました。幼少の頃好きだった本は父親の友人でもあった有島生馬の「蝙蝠の如く(コウモリのごとく)」。奈良堂に勤めて最初のお客さまに売ったのは細筆でした。「いつもお使いになっている筆はどれですか?」と聞いたところ、後に「いつも使っていなくても、これからいつも使う筆を選ぼうという気になりますよ」とお客さんから好評価をもらったことなどのエピソードを披露してくださいました。

 

幼少期には父親の友人に囲まれ、絵や文学に触れて育ち、就職してからも奈良堂に集うアートや文化にまつわる人々の中で色々なものを吸収されて来た様子。本とか映画とか、絵画とか、触発されて勉強されたのだと思いますが、とにかく自然で楽しそう。好きな物に囲まれて生きてこられたと感じると同時に、常に目の前の事に興味を持って生きてこられたのではないかと感じました。いろいろな事を好きになることのできる人。素直に人の話を聞ける人。なのではないかと拝察しました。

 

お話の後、「今日の私どうだったかしら」と少し不安げにしている奥村さんに、われらがギャラリーライン会長の宮田さんが「心地よいメロディーを聴いているかのようでした」と感想を述べ、奥村さんが、目をキラキラさせながらも宮田さんに向き合っている姿が印象的でした。

 

70代半ばを過ぎても瑞々しい感性を持ち、吸収しつづける奥村さん。私達も見習いたいです。

奥村さんありがとうございました。

日時:20130530
場所:はっぱカフェ
ゲスト:奥村和子さん

説明する奥村さん 説明する奥村さん

はっぱカフェはパティオ大門もりたろうの2階にあります はっぱカフェはパティオ大門もりたろうの2階にあります

次回のアート・トーク

アート・トーク Vol.28

善光寺表参道ギャラリーライン
アートトーク2013
落語ってこんなに面白い
~深くて楽しい落語への招待~

日時:7月27日(土)16:00〜
場所:ます栄(長野市鶴賀権堂町2254)
ゲスト:二村文人/快楽亭狂志/豊静音

「権堂七夕ゆかたの日 宵の宴 ~落語と、料亭の情緒を楽しむ〜」と題して、ギャラリートークが開催されます。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。


[第一部]
落語は笑わせながら、泣かせたり、庶民の様々な知恵を教えてくれたりする、奥深い江戸時代の話芸です。その話芸の奥にある秘密をお聞きしたいと思います。
講 師:二村文人(富山大学人文学部教授)
落 語:快楽亭狂志「 真田小僧」他
講話と落語16:00~( 受付15:30~)


[第二部]宴会 18:00~
ゲスト:豊静音(三味線・小唄)


■二村文人(ふたむら ふみと)
昭和27年、東京生まれ。信州大学人文学部卒業。在学中、東明雅に連句の手ほどきを受ける。東京都立大学大学院修了。現在、富山大学人文学部教授。日本近世文学専攻。長野市のガレリア表参道で、隔月で「長野連句教室」を開講中。また、落語だけでなく歌舞伎、俳句にも造詣が深い。

■快楽亭狂志(かいらくてい きょうし)
二代目快楽亭ブラックの弟子。長野市内で小学校教諭を務める。勤務する学校でも子供たちに落語の楽しさを教え、落語会などを一緒に開催。長野市内で落語会多数。「落語は私の人格の一部です」と語る。


■会費:5,000円(飲み物代別)
 ※第一部のみの方は1,000円
■予約:ガレリア表参道 tel.026-217-7660

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