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アート・トーク

八田千鶴さんのお話

日時:3月22日(木)18:3020:00

場所:ガレリア表参道

ゲスト:八田千鶴(はったちず)様

 

松代在住の八田千鶴さんをご存知でしょうか。

 

NHK朝の情報番組「あさイチ」では、収納の達人、お掃除の達人などを擁する主婦の団体「友の会」のお手本のような主婦はスーパー主婦と呼ばれています。八田さんは「長野友の会」の創始者の一人でもあり、「家庭は簡単に、社会は豊富に」という友の会の理念をもとに、家庭をよりよくしていくことで、社会もより良くして行こうと長年奮闘されてきた、まさに元祖スーパー主婦でいらっしゃいます。昭和13年に八田家に嫁ぎ、御歳93歳になる今日まで、戦争を乗り越え、主婦にとっても激動の時代の先頭を歩んでこられました。

 

旧真田藩御用商人・八田家での新婚生活は、朝4時起きし、兄嫁より先に厨房に入ることは許されず、でも遅れすぎる訳にはいかず、こっそり待機することから始まったそうです。家族と住み込みで働く人の20人以上の食事を作るため、薪でお湯を沸かし、釜で米を炊き、板の間に正座してみそ汁の具を切る毎日。洋裁は独身時代に母の影響もあり得意だったので、おひつを保温するためのカバーを作った事。戦争が終わってからは、まだガスがない時代に七輪を使ってクリスマスケーキを作った事。ガスが使えるようになると毎晩8時からケーキ作りに没頭した事。昭和36年に初めてバターケーキを作り、それが今でも友の会で作られ、売られつづけているケーキ作りの始まりだったこと。

 

友の会をひっぱっていく存在だった八田さんは現在、自分の知っていることを次の世代に伝えて行こうと活動されていて、このアートトークにも八田家秘伝のお正月などの料理「てんじめ」と「長芋の芋羊羹」をつくってきてくださいました。「てんじめ」はお豆腐と寒天を使ったお料理。見るからに手のこんだ料理、今はつくりませんよね。。。美味しかったぁ。ごちそうさまでした。「家庭は簡単に」の簡単は、手を抜くという意味ではないのですね。

 

本当に93歳ですか?と聞きたくなるほど張りのある声、ざっくばらんな口調で、エネルギッシュに活動されるお話をしていただきました。端々に垣間見えるさりげない心遣いに接して、素敵な女性であり、有能な主婦であり、かわいいおばあちゃんでもある、素敵な方でした。話はつきないので、今度は一緒にお茶を飲みに行きたいと願ってやみません。

 

93歳になった今でも、常に前を向いて早歩きしているようなはつらつとした八田さんの事は、

「夢自在 旧松代藩御用商人八田家に吹いた風」

八田千鶴(著)聞き書き石川利江 

をお読みいただけるともう少し詳しく分かるかと思います。


長野友の会では生活教室、裁縫教室、などのを開催しています。

長年培われてきた主婦の知恵を習得したい方は是非どうぞ。

日時:12.03.22
場所:ガレリア表参道
ゲスト:八田千鶴さん

長芋の芋羊羹(左)と てんじめ(右) 八田家に伝わる料理 長芋の芋羊羹(左)と てんじめ(右) 八田家に伝わる料理

友の会の方に沢山参加していただきました 友の会の方に沢山参加していただきました

次回のアート・トーク

アート・トーク Vol.14

善光寺表参道ギャラリーライン
アートトーク2012
若麻績敏隆(白蓮坊住職)

日時:5月31日(木)19:00〜
場所:ガレリア表参道
〒380-0832長野市東後町21番地グランドハイツ表 参道弐番館B1F
ゲスト:若麻績敏隆(白蓮坊住職)

白蓮坊住職若麻績敏隆氏に、お話を伺います。
若麻績氏は、東京芸術大学日本画専攻卒業という経歴を持たれ、その後、仏職につかれています。
描かれるパステル画は、静寂と陽だまりの様な暖かさを湛え、大丸東京店、日本橋三越などの個展では、多くの方が魅了されてきました。
長く途絶えていた善光寺盆踊りも、若麻績住職たちの御尽力で復活され、芸術、宗教の両面から、人間と文化を想い続けていらっしゃいます。
言葉では現し得ない本質的なものを現そうとする、芸術や宗教の必要性、ひとりの人間が多様なペルソナ(仮面)を持つことの重要性など、ギャラリーラインならではの切り口で、お話を伺いたいと思います。

チラシはこちらから。